- 2021年12月3日
コロナ融資を設備投資に回してはいけない
コロナ禍で多くの企業が「無利息無保証融資」いわゆるゼロゼロ融資(以下、コロナ融資)に申し込み、これにより通常では借りることができないような金額を調達することができています。 資金的な余裕がある企業などでよく「コロナ融資で調達した資金で設備投資を行う」ということが行われていますが、これは絶対にやめてください。 そもそもコロナ融資というのは、これから先の会社を支えるための運転資金として出しているもの、 […]
コロナ禍で多くの企業が「無利息無保証融資」いわゆるゼロゼロ融資(以下、コロナ融資)に申し込み、これにより通常では借りることができないような金額を調達することができています。 資金的な余裕がある企業などでよく「コロナ融資で調達した資金で設備投資を行う」ということが行われていますが、これは絶対にやめてください。 そもそもコロナ融資というのは、これから先の会社を支えるための運転資金として出しているもの、 […]
売上目標や利益目標を持たれている企業は多いですが「いくら現預金を持っておくべきか、それが半年後1年後いくらになっているか」について目標を立てている企業というのは意外に少ないです。 倒産の引き金になるのは最終的な売上や利益ではなく現預金で、明日支払うべきお金が手元にないことで会社というのは倒産します。 常日頃から預金というのはいくら持っておくべきなのか、というのを念頭に置いてコントロールしていただい […]
「年度資金の調達」という言葉をご存じでしょうか。 銀行員の方もよくこういった言い方をしますが、これは「向こう一年間で銀行へ返済する資金を前もって借りてしまう」ということです。 、、、なんか分かりづらいですね。 例えるなら「当期一年間で借入金の返済が合計2,000万円あるから、先に返済資金として2,000万円貸してくれない?」と銀行にオーダーするということです。そんなことが可能なのかと疑問に思う方が […]
売上拡大に向けた設備投資をする際は、金融機関からの融資で投下資金を用意することが基本です。借入れすることを嫌い手元資金で無理に投資したため、その後の資金繰りが悪化してしまったというのは非常によく聞く話です。 ここでもう一歩踏み込んで考えていただきたいのが、「設備資金」を借りるのと同時に追加で「運転資金」を借りる必要性はないか、という点です。 例えば新たにお店を出店する飲食店などでは、内装工事着工か […]
資金使途違反という言葉をご存知でしょうか。 「設備購入」「新店舗開店」などの理由で借入をしたのに、本来の目的と異なった使い道をする場合などを指します。中小企業の経営者の方では悪気なく該当してしまっているケースもあり、これらは後々大きな問題となる危険性を含んでいるため注意が必要です。 資金使途違反の具体例を挙げると 設備資金で借りた資金を運転資金に回すケース 設備の見積金額を高めに作成してもらい、後 […]
銀行員が不良在庫(デッドストック)や架空在庫をどう見破るのかについて 銀行員から「倉庫を一度見せてください」と言われた経験がある方はいらっしゃいますか。 銀行員からこのようなことを言われると、何か疑いの目を向けられているのではないかと感じてしまいます。 ただ、実際問題として銀行員も普通のサラリーマンですので、倉庫に行って実数を把握し、決算書に表示された棚卸金額が適正であるかどうかなど、判断できるは […]
金融機関から見た企業の返済能力を測る指標として、「債務償還年数」があります。 金融機関ではポピュラーかつ非常に重要な企業評価の一指標です。 簡単に言えば「借入金を会社の稼ぎから返済していく場合、完済まで何年かかるか」を計算する指標です。 分かりやすさを優先してざっくり計算式で書くと、 ((B/S借入金総額-現預金残高)÷(P/L営業利益+減価償却費) で算出できます。 一年間の資金ベースでの稼ぎ( […]
勘定科目内訳明細書とは、「賃借対照表」や「損益計算書」の勘定科目の明細を示した決算書類の一つです。 個人事業主の場合作成することはありませんが、法人であれば決算のたび作成が義務付けられています。 決算書の見方・分析の仕方といった書籍は多数発行されていますが、勘定科目内訳明細書について書かれた書籍は少なく、あまり気にされたことのない経営者も多いと思います。 しかし、融資を受ける際には非常に重要な書類 […]